Copyright (C) 2018 Kazuo Ohta and Mitsugu Iwamoto
All Rights Reserved.


2018年度後期「暗号理論」

[情報理工学域 (II類) 専門科目]

担当教員:
岩本 貢 (総合情報学科) <mitsugu(*)uec.ac.jp>
太田 和夫 (総合情報学科)<kazuo.ohta(*)uec.ac.jp>
(メールを送る際は(*)を@に置き換えて下さい)
日時:
木曜日 第2時限 (10:40〜12:10)
(ただし, 12月27日, 1月3日は冬季休業のため,11月22日は調布祭準備日のため講義なし)
場所:
東4-222


What’s New

2018/1/14
12/6,13の資料をおきました.遅くなって済みません.
2018/12/13
10/25の補足資料をおきました.
2018/10/18
OTPの講義資料(p.4),講義の説明から更に表現に改めました.25日の講義で補足説明します.
2018/10/15
講義順を変えました(講義内容・休講日程に変更はありません)
2018/10/1
ホームページを設置しました.

Table of contents


講義の目的

情報セキュリティ技術を,概論,理論,標準化動向の観点から概説する. 概論として情報理論的安全性と計算量理論的安全性,暗号,認証などの基本的な概念を解説する. まず,情報理論的安全性と計算量理論的安全性の相違を理解する.前者の安全性を保証する方式として,One-time-pad暗号,秘密分散法や情報理論的な認証方式を紹介する.後者については,公開鍵暗号(RSA法)の実現方式についても復習した後に,公開鍵暗号の安全性について理論的な解析方法を中心に講義する.

講義の内容

以下の講義の内容は変更される可能性があります.
  1. 情報セキュリティ概論
    1. 暗号技術
      ・秘密鍵暗号 ・公開鍵暗号 ・鍵配送 ・秘密分散法
    2. 認証技術
      ・本人確認 ・デジタル署名
    3. 技術動向
      ・RSA法の利用法 ・標準化
  2. 安全性証明理論 (年ごとにテーマを選んで紹介する予定)
    1. 共通鍵暗号
      ・原理 ・安全性証明 ・効率評価
    2. 公開鍵暗号
      ・原理 ・署名への応用 ・ゼロ知識証明
    3. 暗号・署名の安全性
      ・安全性の定義 ・証明技法

スケジュール

日時 内容 担当教員 備考
第1回 10/4 オリエンテーション,情報セキュリティ技術の概説 岩本 ガイダンス資料
講義資料
第2回 10/11 確率論の復習 (1) 岩本 講義資料
第3回 10/18 確率論の復習 (2),使い捨て暗号の情報理論的安全性 岩本 講義資料
修正版→10/25
第4回 10/25 使い捨て暗号・鍵サイズの下界  岩本 講義資料(10/18の修正版)
補足資料
第5回 11/1 マルチパーティ計算の例:カードベース暗号 岩本 講義資料
第6回 11/8 ハッシュ関数(1) 秘密分散法とマルチパーティ計算 太田 岩本 講義資料
第7回 11/15 ハッシュ関数(2) (1) 太田  
11/22 休講   調布祭にて研究室公開 
第8回 11/29 秘密分散法とマルチパーティ計算 ハッシュ関数(2) 岩本 太田
第9回 12/6 秘密分散法の構成法と安全性証明(1) 岩本 講義資料
第10回 12/13 秘密分散法の構成法と安全性証明(2) 岩本 講義資料 (12/13に同じ)
第11回 12/20 RSA暗号理解のための数学的準備 太田  
第12回 1/10 RSA暗号の構成 太田
第13回 1/17 RSA暗号の持つ性質,安全性証明の概要 太田   
第14回 1/24 RSA暗号の安全性証明 太田  
第15回 1/31 RSA暗号:まとめ 太田  
2/7 予備日  


講義資料

講義中に配布します.必要に応じてWEBでも公開します(要パスワード)


参考書

「暗号理論」
フレッド・パイパー,ショーン・マーフィ 著
太田和夫,國廣昇 訳
岩波書店
ISBN4-00-026871-6
「現代暗号」
岡本,山本
産業図書
ISBN4-7828-5353-X
「情報理論ー基礎と広がりー」
山本,古賀,有村,岩本 訳
共立出版
ISBN-10: 432012300X, ISBN-13: 978-4320123007

成績評価

    原則として期末試験の成績にもとづくが,課題レポートを出すことが試験を受ける必要条件である. 課題レポートは(原則として)2週間後の講義開始時に紙(A4)にて提出.

課題

    公開され次第,掲載していきます.
    レポートを他の学生と協力して作成してもよいが,その場合は,レポートの表紙に協力者の学籍番号と氏名を明記すること. また,協力者がいてもレポートは各自で作成すること(同じレポートのコピー,それに準ずるものは不可).

コメント

  1. 離散数学,確率論を履修していること.

受講生へ


Back to


このページに関する問い合わせは太田 和夫・岩本 貢までお願いします.