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講義の目的
情報セキュリティ技術を,概論,理論,標準化動向の観点から概説する.
概論として情報理論的安全性と計算量理論的安全性,暗号,認証などの基本的な概念を解説する.
まず,情報理論的安全性と計算量理論的安全性の相違を理解する.前者の安全性を保証する方式として,One-time-pad暗号,秘密分散法や情報理論的な認証方式を紹介する.後者については,公開鍵暗号(RSA法)の実現方式についても復習した後に,公開鍵暗号の安全性について理論的な解析方法を中心に講義する.
以下の講義の内容は変更される可能性があります.
- 情報セキュリティ概論
- 暗号技術
・秘密鍵暗号 ・公開鍵暗号 ・鍵配送 ・秘密分散法 - 認証技術
・本人確認 ・デジタル署名 等 - 技術動向
・RSA法の利用法 ・標準化 - 安全性証明理論 (年ごとにテーマを選んで紹介する予定)
- 共通鍵暗号
・原理 ・安全性証明 ・効率評価 - 公開鍵暗号
・原理 ・署名への応用 ・ゼロ知識証明 - 暗号・署名の安全性
・安全性の定義 ・証明技法
回 | 日時 | 内容 | 担当教員 | 備考 |
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第1回 | 10/4 | オリエンテーション,情報セキュリティ技術の概説 | 岩本 |
ガイダンス資料 講義資料 |
第2回 | 10/11 | 確率論の復習 (1) | 岩本 |
講義資料 |
第3回 | 10/18 | 確率論の復習 (2),使い捨て暗号の情報理論的安全性 | 岩本 | 講義資料 修正版→10/25 |
第4回 | 10/25 | 使い捨て暗号・鍵サイズの下界 | 岩本 | 講義資料(10/18の修正版) 補足資料 |
第5回 | 11/1 | マルチパーティ計算の例:カードベース暗号 | 岩本 | 講義資料 |
第6回 | 11/8 | 講義資料 | ||
第7回 | 11/15 | ハッシュ関数 |
太田 | |
11/22 | 休講 | 調布祭にて研究室公開 | ||
第8回 | 11/29 | |||
第9回 | 12/6 | 秘密分散法の構成法と安全性証明(1) | 岩本 | 講義資料 | 第10回 | 12/13 | 秘密分散法の構成法と安全性証明(2) | 岩本 | 講義資料 (12/13に同じ) |
第11回 | 12/20 | RSA暗号理解のための数学的準備 | 太田 | |
第12回 | 1/10 | RSA暗号の構成 | 太田 | |
第13回 | 1/17 | RSA暗号の持つ性質,安全性証明の概要 | 太田 | |
第14回 | 1/24 | RSA暗号の安全性証明 | 太田 | 第15回 | 1/31 | RSA暗号:まとめ | 太田 | 2/7 | 予備日 |
講義中に配布します.必要に応じてWEBでも公開します(要パスワード)
- 離散数学,確率論を履修していること.