Class of Cryptography

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2017年度後期「暗号理論」(J 科専門科目)

担当教員:
岩本 貢 (総合情報学科) <mitsugu(*)uec.ac.jp>
太田 和夫 (総合情報学科)<kazuo.ohta(*)uec.ac.jp>
渡邉 洋平 (総合情報学科)<watanabe(*)uec.ac.jp> (メールを送る際は(*)を@に置き換えて下さい)
日時:
木曜日 第5時限(16:15〜17:45)
(ただし, 11月23日は勤労感謝の日のため講義なし. 12月29日, 1月4日は冬季休業のため,1月25日は出張のため講義なし)
場所:
東4-222


What’s New

2017/12/23
[重要]講義日程を修正しました.1/4の授業は 1/17 3限に行います(場所:東4-222).
 当初予定の1/10から再度変更になりましたので,注意して下さい.
2017/10/26
講義日程のミスを修正しました.10/26は休講です
2017/10/6
講義日程のミスを修正しました.
2017/10/5
ホームページを設置しました.

Table of contents


講義の目的

情報セキュリティ技術を,概論,理論,標準化動向の観点から概説する. 概論として情報理論的安全性と計算量理論的安全性,暗号,認証などの基本的な概念を解説する. まず,情報理論的安全性と計算量理論的安全性の相違を理解する.前者の安全性を保証する方式として,One-time-pad暗号,秘密分散法や情報理論的な認証方式を紹介する.後者については,公開鍵暗号(RSA法)の実現方式についても復習した後に,公開鍵暗号の安全性について理論的な解析方法を中心に講義する.

講義の内容

以下の講義の内容は変更される可能性があります.
  1. 情報セキュリティ概論
    1. 暗号技術
      ・秘密鍵暗号 ・公開鍵暗号 ・鍵配送 ・秘密分散法
    2. 認証技術
      ・本人確認 ・デジタル署名
    3. 技術動向
      ・RSA法の利用法 ・標準化
  2. 安全性証明理論 (年ごとにテーマを選んで紹介する予定)
    1. 共通鍵暗号
      ・原理 ・安全性証明 ・効率評価
    2. 公開鍵暗号
      ・原理 ・署名への応用 ・ゼロ知識証明
    3. 暗号・署名の安全性
      ・安全性の定義 ・証明技法

スケジュール

日時 内容 担当教員 備考
第1回 10/5 オリエンテーション,日常にある暗号とその安全性について 岩本 ガイダンス資料
講義資料
第2回 10/12 情報セキュリティ技術の概説 岩本 講義資料
第3回 10/19 確率論の復習 岩本 講義資料
  10/26 休講   
第4回 11/2 使い捨て暗号の安全性の定義・鍵サイズの下界  岩本 講義資料
第5回 11/9 秘密分散法とマルチパーティ計算 岩本 講義資料
第6回 11/16 ハッシュ関数(1) 太田 講義資料
11/23 休講   調布祭にて研究室公開 
第7回 11/30 ハッシュ関数(2) 太田  
第8回 12/7 秘密分散法の構成法と安全性証明(1) 岩本 講義資料
第9回 12/14 秘密分散法の構成法と安全性証明(2) 岩本 講義資料
第10回 12/21 共通鍵暗号:DESとAES,ブロック暗号とストリーム暗号 岩本 板書
  12/29 休講   
第11回 1/4
1/17
3限
共通鍵暗号:暗号の利用モード
最近の話題から:カードベース暗号
岩本 配布しません 
第12回 1/11 安全な公開鍵暗号とは,RSA暗号理解のための数学的準備 渡邉 講義資料 
第13回 1/18 RSA暗号の構成 渡邉 板書, 課題
1/25 休講  
第14回 2/1 RSA暗号の持つ性質,安全性証明の概要 渡邉  講義資料 
第15回 2/8 RSA暗号の安全性証明 渡邉 講義資料 


講義資料

講義中に配布します.


教科書

必要な情報は事前に本ページに掲載する.

参考書

「暗号理論」
フレッド・パイパー,ショーン・マーフィ 著
太田和夫,國廣昇 訳
岩波書店
ISBN4-00-026871-6
「現代暗号」
岡本,山本
産業図書
ISBN4-7828-5353-X
「情報理論ー基礎と広がりー」
山本,古賀,有村,岩本 訳
共立出版
ISBN-10: 432012300X, ISBN-13: 978-4320123007

成績評価

    出席,レポート,試験にもとづく.課題は,2週間後の講義開始時に紙にて提出.
    レポートを出さない,もしくは遅れて出した学生には,試験を受ける資格はありません.

試験

    後学期試験期間中に実施予定

課題

    公開され次第,掲載していきます.
    レポートを他の学生と協力して作成してもよいが,その場合は,レポートの表紙に協力者の学籍番号と氏名を明記すること. また,協力者がいてもレポートは各自で作成すること(同じレポートのコピー,それに準ずるものは不可).

コメント

  1. 離散数学,確率論を履修していること.
  2. 公開鍵暗号については,数論アルゴリズム(3年生前期)を履修していることが望ましい.

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